地元のハウスメーカーで自由設計のお家を建てて3年の我が家。
否定的な意見も多い、2階お風呂のお家です。
設計当時は、第一子妊娠中で
親族にも小さい子供がいなかったことから、
子育て家庭の暮らしを具体的にまだイメージできない中
間取りを完成させました。
そのため、実際に小さい子供と暮らしてみてから
「こうすればよかった!」
「これは意外とよかった!」
など気づいたことがいくつかあります。
そこで、この記事では
2階お風呂の使い心地を中心に、
我が家が採用した設備の評価や
やってよかった間取りを
ご紹介していきます。
これから家づくりをされる方は
ぜひ参考にしてみてください。
目次
2階お風呂の家ってどう?
さまざまなデメリットから避けられることの多い2階お風呂の家。
お風呂を2階にした理由や
実際に3年使ってみた感想をご紹介していきます。
・お風呂を2階にした理由
老後の暮らしを想定したり
水漏れなどのトラブルを考慮したりすると
「お風呂は絶対に1階がいい!」
と考える人も多いですよね。
我が家も広い敷地と限りない財力があれば
1階に設置していたかもしれません。
しかし、我が家はお金持ちとは程遠い
夫一馬力でやりくりしている
ごく一般的な世帯収入の家庭です。
(とはいえ、専業主婦をさせてくれる夫には大感謝🙇♀️)
そのため、自由設計とはいえ
予算の都合はあるので
妥協できるところは
妥協しながら
納得できる家を建てる必要がありました。
家づくりの時、夫と相談しながら
優先順位を決めて間取りを考えた結果、
お風呂2階が我が家の終着点でした。
詳細をお伝えすると…
・駅近という条件のもと
限られた予算で購入できる
土地を選んだので
敷地面積が30坪ほどしかなく
1階の延床面積が
大きなお家を建てられない。
・ロードバイクが2台あるので
広い玄関土間を作って室内で保管したい。
・家族で過ごすリビングスペースを
できる限り広くとりたい。
・リビングは1階がいい。
という絶対条件を叶えるために
1階は玄関土間と
リビング、手洗い・トイレのみにして
お風呂や脱衣所・洗面所は
2階にとることになりました。
・使ってみた感想
・水圧
一般的に2階は1階に比べると
どうしても水圧が弱くなってしまいます。
毎日のことだし、
一生暮らすであろう家だからこそ
水圧に不満を抱えながら過ごすのは
絶対に避けたいですよね!
では、2階お風呂の我が家の水圧はどうなのか?
結論から申し上げると
全く気になりません!問題ナシです!
引き渡しの時に担当者の方が
ドライバーで水圧を一緒に確認しながら
好みの強さに調整してくれたのですが、
当初の状態だと強すぎたので
弱めてもらったほどでした。
ただ我が家の場合、
イレギュラーな出来事が起こりました。
住み始めてしばらくしてから
エコキュートの設置工事を行いました。
するとタンクからの給水になるからなのか
水圧が一気に弱くなったのを実感しました。
おそらくまたドライバーで調整すれば
ちょうどいい水圧に戻せるのだと思いますが
自分ではどこで調節するのかわからなくて
結局今もそのまま使っています。
(メンテナンスの担当者の方に
連絡すればいいだけだと思うのですが
面倒でしておりません。😅)
そのため現在は
蛇口のひねりを最大にしてもジェットのように
ものすごい勢いの水は出せません!💦
とはいえ、なかなか泡を洗い流せないなど
不便に感じることは全くありません。
慣れたら気にもならない程度です。
もし水圧だけが心配で
2階お風呂をやめておこうか
悩んでいるのであれば
諦めなくて大丈夫だと思います。
ただし、念のため
担当者の方に相談して決めてくださいね!
・音
2階お風呂にすると音の心配もありますよね。
排水時、地面までの落差があるので
排水音が1階お風呂に比べると
大きくなる可能性がありますし、
なにより子供たちが寝た後、
夜遅くに帰ったお父さん・お母さん等が
お風呂に入ると
近くにある子供部屋に音が響かないか
心配に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家の間取りは
お風呂の洗い場スペースの真隣に
子供部屋があります。
お風呂の壁に直接シャワーの水流が当たることもありますが
それでもお風呂の扉と脱衣所の扉、
さらに子供部屋の扉を閉めていると
子供部屋にはほどんど
シャワーの音は聞こえてきません。
どこかの扉を開けていると聞こえるので
脱衣所の扉は必須だとおもいます。
また我が家は壁の中の断熱材を
ランクアップしているので
防音性についても
その影響が多少あるかもしれません。
またどちらかというと
シャワー音よりも
浴槽の排水音の方が
比較的大きな音がするように思います。
2階の子供部屋等にはほとんど聞こえませんが
お風呂の配管がリビング横の
1階トイレ裏パイプスペースを通ってくるので
静かにリビングで過ごしていると
排水パイプに水が通る
ジョボジョボ音が聞こえてきます。
洗濯機の排水時も同様です。
夜にお風呂に入ったり
洗濯機を回したりすることが多い家庭は
1階の排水管の位置を寝室から遠ざけるなど
排水音の対策は絶対にしておくのがオススメです。
・水漏れ
2階にお風呂や洗濯機がある場合、
万一の水漏れが気になりますよね。
1階の壁紙がはがれる程度なら
修理代はまだ小さい額で済むかもしれませんが、
1階の床まで浸水すると大変ですよね。
我が家はそうした万一のトラブルの
被害を最小限にするために
玄関外の玄関ポーチの上に
2階お風呂という間取りにしました。
洗濯機のある脱衣所も
真下はトイレにして
少しでも被害が大きくならないように
工夫しています。
建築士の姉によると
断熱性能上などの問題から
玄関ポーチなど外空間の2階部分に
お風呂を作ることができない
ハウスメーカーもあるそうですので
一度確認してみてくださいね。
・動線
どろんこになって帰ってきた子供を
すぐにお風呂に入れたり、
保育園や学校帰りに
手だけでなく足裏もお風呂場で洗わせたり。
そんな動線を考えた時、
「1階にお風呂があったほうがいい!」
という家庭もあるとおもいます。
2階お風呂だと
玄関から汚れた子供を抱きかかえて
階段をのぼってお風呂場に連れていく必要があるので
確かにその点はデメリットになると思います。
ただし、玄関すぐ横に外水栓をつけておけば
最低限の汚れは外で落としてから
家に入ることができるので
1階にお風呂がなくてもなんとかなっています。
動線でいうと場合によっては、
2階に洗面所やお風呂、洗濯機を置くほうが
好都合なこともあります。
メリット① 洗濯動線
敷地面積30坪の我が家には
洗濯物が干せるようなお庭を作る広さがないので
洗濯物は2階のベランダで外干しします。
このような場合は、
お風呂に入るときに服をぬぐ
↓
脱衣所にある洗濯機に入れる
↓
洗い終えたら横にあるベランダで干す
という動線ができるので
濡れて重たい洗濯物を持って
階段を登る必要がありません。
起床時・お風呂前ともに
着替えはすべて2階で完結するので
1階に脱いだ服が散らかることもありません。
メリット② 小さい子供の安全面
リビングにいる小さい子供から少し目を離した隙に
隣接するお風呂に転落する危険について
あちこちで注意喚起されていますよね。
2階お風呂の場合、そもそもリビングに隣接していないので
階段にゲートをつけて登れないようにさえしておけば
そういったリスクを回避することができます。
メリット② 就寝前のルーティン
また、小さいうちは
やっとの思いでお風呂に誘い出して入れたと思ったら
またリビングで遊びだして
なかなか寝てくれないなんてことも
多いのではないでしょうか。
2階にお風呂がある我が家では
お風呂に入った後、
リビングを通ることなく
そのまま寝室に入るので
スムーズに寝かしつけをすることができて
本当に助かっています。
大人もお風呂からあがったら
脱衣所のウォーターサーバーの水を飲んで
となりの洗面台で歯磨きをして
そのまま寝室に入ることができるので
夜の動線はとても良いです!
・老後のこと
一番気になるのは
老後の暮らしのことではないでしょうか。
1階にキッチン、お風呂、洗面、トイレ、寝室など
生活に必要なものがすべてそろっていれば
階段を上り下りする必要がないので
老後も安心して暮らせますよね
もちろんできるならそれがベストだと思います!
でもどうでしょうか。
手すりがあっても
階段を登れなくなるほど老いてしまったら…。
自宅で自力で過ごすことも
難しくなるのではないでしょうか。
デイケアでお風呂に入れてもらう
という選択もあるはずです。
そのときには土地・家を売り払って
そのお金で高齢者マンションに入るか
バリアフリーのアパートに引っ越すなど
そのとき暮らしやすい場所に住み移る
というのも一つだと思います。
事故や病気で
介護が必要になる前に
突然他界する可能性だってある中で
老後の暮らしのことを優先して
それまでの長い家族との時間を窮屈に過ごすのは
もったいないと私は思っています。
どのライフステージを優先して
家づくりをするのかも
一度考えてみると良さそうですね!
・2階お風呂。まとめ
結論、私たち家族には
2階お風呂、結構良かったです!!
ただ一つ注意しておきたいのは
2階お風呂にする場合は
絶対にトイレも2階に作ったほうが良い!
という点です。
我が家はそんなに大きなお家ではないので
トイレに行きたくなったら1階に下りたらいい。
と大人目線で考えて
2階にトイレを設置しませんでした。
しかし、住んでみて割とすぐに後悔しました。
我が家の2歳の娘は
お風呂に入る前に
「トイレは?」と聞いても
「行かない」と答えるのに
2階に上がって服を脱ぎだしてから
「トイレ行く~!」と言い出すことがよくあります。
濡れた体で
廊下をビショビショにしながら
連れて行くのは本当に大変です。
階段なんてとっても危険!
2階お風呂ならトイレもぜひ検討してくださいね。
子育て世代が注意する設備
注文住宅を建てるなら
やっぱりオシャレなお家にしたいですよね!
戸建てではなかなか見ないような設備も
検討したくなる人も多いのではないでしょうか。
しかし、小さい子供がいる家庭にとっては
危険が伴うこともあります。
それでも我が家が
取り入れた設備について
実際の使い心地をご紹介します。
・スケルトン階段
「子供が隙間から落ちないか心配!」
「エアコンが効かなくなるんじゃないの?」
という理由で断念する方も多いスケルトン階段。
実際のところをまとめました。
【設置した理由】
なんといっても見た目のおしゃれさ、
かっこよさに惹かれました。
どこかのモデルハウスで見た
スケルトン階段 ✖ 玄関土間 に
一目ぼれして採用しました。
また、我が家がお願いした
ハウスメーカーのモデルハウスを見学した際、
標準のボックス階段では
足の大きな夫には
奥行きがなさすぎて歩きづらいことに気が付きました。
スケルトン階段にすれば
蹴込板がない分、
少しでも階段幅や板の奥行を広くとれそうだったのも
採用のポイントでした。
その他、
・学校から帰ってきて
自分の部屋に直行するようになっても
リビングから子供の表情を確認できるようにしたい。
・それぞれの部屋にいても
大きい声で話せば声が届く距離感、
同じ屋根の下に家族がいる空気を感じられる家にしたかった。
など家族との繋がりが感じられるのも魅力でした。
【感想】
「階段の隙間から子供が落ちないか心配じゃないの?」
と問われると答えは
「2歳頃までは心配でした。とっても。」
2歳半にもなると頑張らないと通れないほどの
体の大きさになるので、
隙間から落ちる心配はほとんどなくなりました。
1歳半~2歳頃にかけては
歩くのも上手になって階段に興味を持ち始め
登りたがる時期もあったので、
娘が階段を上り下りするときは
すぐ真下に必ずついて見守りが必要です。
でもそれはボックス階段でも
きっと同じだと思います。
なので、「スケルトン階段だから危険!」という感覚は
意外と全く感じませんでした。
むしろ、実際使ってみると
スケルトン階段のほうが
小さい娘には安全なことも多くて
採用してよかったと思うほどです。
まだ手すりに手が届かない娘でも
鉄骨部分が手すり代わりになるので
壁をつたうより安心感があります。
また、今では1人で階段を上り下りすることもあるのですが
娘の姿がキッチンからもリビングからも見えるので
「しっかり握って降りてきてよ!?」
と声掛けしたり、
ズボンの裾を引きづったり、
おもちゃを片手に上り下りしていないか
見守ることができるのもとても良かったりします。
スケルトン階段があれば
来客時のハンガーや
観葉植物、楽器など
壁に穴を空けなくても
簡単にかけることができるので大活躍しています。
空調の面でも特に困っていないので
本当に採用してよかったです。
・フルフラットキッチン
腰壁付きのキッチンに比べると
小さい子供がダイニングテーブルをつたって
キッチンに登りやすそうと不安な方もいますよね!
また、散らかったキッチンが丸見えになったり
来客時の手元の所作が気になるという理由で
断念する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、フルフラットキッチンにも
結構メリットがあったのでご紹介していきます。
【設置した理由】
LDKが18帖ほどしかないので
少しでも広く見せたかったのが一番の理由です。
いつか娘と一緒に料理をしたいという願望もあって
少しでも作業スペースを広くとれるキッチンを選びました。
【感想】
ひとまず、娘はキッチンに一度も登ることはありませんでした。
(これは、子供の興味にもよるのかもしれませんね💦)
登れないようにダイニングテーブルの位置を
少し離すなどの工夫はしています。
使い心地は文句なしです。
やっぱり広い!掃除がしやすい!
もともと私は、かなりのズボラで
キッチンはいつも散らかっていたのですが
このキッチンになってから
毎日綺麗に片付けるようになりました。
キッチンが丸見えなので、少しでも散らかっていると
リビング全体が汚く見えて落ち着かないのです。
花瓶など落ちたら困るものを置くのも
フルフラットキッチンなら幅が狭くないので安心です。
また、リビングから
料理をしている手元まで見えるので
小さい娘も
「ママ、なに切ってるの?」
「味見したいわ♡」
と興味を示しています。
フルフラットキッチン、結構おすすめです。
まとめ
以上、2階お風呂の我が家の住み心地を中心に
お話しました。
いかがでしたか?
ライフスタイルや
家族構成によっても違いはあると思いますが
一つの例として検討材料にしていただければ幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。